以前の記事「哲学的ゾンビとアンドロイドのクオリア」で主観的な経験のない人間がいるかもしれないというお話をしました。その時に”意識”として扱ったのが”クオリア”です。赤いリンゴを見て”赤いと感じる”その感じ、青い空を見て…
以前の記事「哲学的ゾンビとアンドロイドのクオリア」で主観的な経験のない人間がいるかもしれないというお話をしました。その時に”意識”として扱ったのが”クオリア”です。赤いリンゴを見て”赤いと感じる”その感じ、青い空を見て…
世界はいつ出来たのでしょう。宇宙の誕生を”物理的な世界”の始まりだとするなら光学的な観測によって138億年前であると推定されています。 世界は自分の内側にあるという概念的な世界もありますが、アルバムの写真や母子手帳や…
童話ってなんだか教訓めいたお話が多いですよね。欲張ったりいたずらしたりするとしっぺ返しを喰らいます。そんな中、特に悪いこともしていないのにバッドエンドを迎えた「泣いた赤鬼」という主人公がいます。 彼は”鬼”ではあって…
全国津々浦々、どこの学校にも「学校の怪談」と言われる怖い話がありますね。トイレの花子さんや動く人体模型なんかは有名どころですが、様々な学校特有の「学校の怪談」もあるかと思います。私の通っていた小学校にも特有の怪談話があ…
悪魔は存在するでしょうか。幽霊や宇宙人は存在するのでしょうか。そんなものいないって?それではそれを証明して見てください。 「悪魔なんて誰も見たことがないのだから、誰も見たことないものは存在しない」というのなら、あなた…
早朝にゴミ袋を漁る真っ黒なカラスたち。真っ黒と言うだけでもなんだか不気味な風貌なのに近くで見ると案外大きくてちょっと怖いですよね。ピンクとか黄色とかだったらもうちょっと可愛らしく見えるかもしれないのに、なんでカラスって…
2012年、火星ローバー(探査車)「キュリオシティ」がに火星へ着陸しました。それから8年間、様々なミッションをこなしながら沢山の火星の写真を地球に送ってくれています。 そんなキュリオシティですが、2019年11月末に…
すでに死んだ動物や人間が動き出し、まだ生きている人間を襲う。これは映画やゲームなどのフィクションでよく出てくるゾンビの一般的なイメージです。 そういったSF作品でのゾンビは屍を動かしているのはウイルスだからゾンビその…
無垢な瞳でこちらを見つめピヨピヨと鳴く可愛いヒヨコをミキサーにかけて粉砕するのを目の前にすれば「なんて可哀想なことをするんだ」と大抵の人は感じるでしょう。その可哀想だという感情はなぜ湧くのでしょうか。 ミキサーにかけ…
アイデンティティって何なんでしょうか。日本語にすると「同一性」という言葉になります。哲学や心理学などが好きな方は「自己同一性」という言葉を使ったり聞いたりする事も多いかと思います。この場合は「セルフアイデンティティ(s…
人造人間やフランケンシュタインと聞くとSF(サイエンスフィクション)の世界のようですが、どうやらもはやフィクションではなくなりつつあるようです。「培養された脳と機械の脳」という記事で紹介した”3次元的に培養された脳”の…
スティーブン・スピルバーグが監督した映画「未知との遭遇」が公開されたのが1977年。それから半世紀経った今も私たちは”未知との遭遇”を果たせていません。宇宙人っていると思いますか?私はいると思っています。ただお互いに電…
新型コロナウイルスの影響でマスクやトイレットペーパーが品薄で大変です。私は花粉症なのでマスクの品薄にけっこう怯えています。しかしながらマスクの検品はウイルスの感染や拡散の予防として致し方ないところ、対してトイレットペー…
いきなり「バ美肉」ってなんだ?という方は多いかと思いますが、後ほど紹介と解説を挟みますのでご安心ください。というより今回の記事で語る「萌えの本質」には「バ美肉」こそが最重要キーワードなので、少々熱く語ってしまいます。 …
当ブログはミーム論についての考察を中心にしており、やはり「ミーム」や「ミーム論」といったキーワードでアクセスしてくださる方が多いです。もっともアクセスの多い記事は「第6回【ミーム論概説:様々なミーム論】」なのですが、可…
「認知革命」という言葉を聞いたことがあるでしょうか。この記事は「「認知革命」毒キノコ原因考察:前編」のつづきの記事となります。「認知革命とはなんぞや?」という方はぜひ前編の記事も読んでいただけると嬉しいです。 それで…
「認知革命」という言葉を聞いたことがあるでしょうか。今回お話しする「認知革命」について重要となる書籍がこちら「サピエンス全史 (上):ユヴァル・ノア・ハラリ著ー柴田裕之訳」です。この言葉は2017年のビジネス書大賞に選ば…
朝のテレビで話題になっていた「日本の生徒の読解力が下がっている」というニュースが気になり、今日たまたま時間があって色々調べていたらなんかテレビで言ってたことと印象が違うなぁという感じだったので私見を含めて記事を書きまし…
先日気になる記事を読みまして、一人でひっそりと興奮していました。アメリカのカリフォルニア大学サンディエゴ校の研究チームが人工的に培養された小さな脳からヒトのものに類似した脳波を検出したというのです。 詳しくは以下の記事…
第20回【全体子ミーム論:後編】目次ーミーム表現型からの解読ーマズローの欲求五段階説と流行の伝播ー相互結合型ニューラルネットワークー全体子ミーム論 ミーム表現型からの解読 前回の記事の前半でミームの受け渡しはミーム表現…
今回は人と人とがミーム的繋がりを持つとき、「ミーム表現型」を介在させて結合しているのではないかという話と「強いミーム」とは何かという考察をします。 第19回【全体子ミーム論:中編】目次ー人と人とは「ミーム表現型」によっ…
今回の記事は、これまでのような既存の理論の紹介ではなく、これまでに紹介した各理論の概念を使って「私の考えているミーム論」を説明するものです。これからお話しする内容は誰が認めてくれているものでもありませんし、その正否を問…
ニューラルネットワークの発展 前回の記事では非常に簡単にではありますが階層型のニューラルネットワークを紹介しました。これは「階層型ニューラルネットワーク」と呼ばれ、私たちが普段「ニューラルネットワーク」だとか「AI」だ…
前回の記事まででミームがどこにあるのかを主体の内側論と外側論に分けて考察していました。その過程で最後に私は「間主観的ミームの所在」について言及しました。今回からはその「間主観的ミームの所在」というものをどう考えているの…
ミームの所在は外側論 「第13回【ミームはどこに在るのか】」でミームの所在について「内側論」と「外側論」に分けて考え、「第14回【内側のミームとシェマ】」で「ミームの所在は内側論」をシェマの概念を用いて考察してきました…
前回の「第13回【ミームはどこに在るのか】」で、ミームの所在について「内側論」と「外側論」に分けられるのではないかと言う考察をしました。私自身はミームの実体を見つけることはほぼ不可能だと思っているのですが、それでもミ…
「ミームの所在は内側論」と「ミームの所在は外側論」 ミームとはなにかという疑問に対して様々あるミーム論の中に共通するのは「文化を構成する情報単位」であり「人々の(広義の)摸倣によって伝播する」という部分でしょう。その「…
前回の記事「第11回【脳の進化とミーム論#1】」の続きとなります。 模倣による淘汰圧 ブラックモア氏は著書「ミーム・マシーンとしての私」の中で脳の進化の転機は「お互いが摸倣をはじめたとき [Brodie, 1…
巨大な脳の進化 ヒトの脳が巨大であり、その巨大な脳は自然淘汰による進化の産物であるというのは、一般的なダーウィニズムにおいて普遍的な認識です。ミーム論者もそれら諸科学と同様にヒトの脳は進化の産物であるという立場に変わり…
これまでの回でミームの定義を色々と紹介しました。特に「第6回【ミーム論概説:様々なミーム論】」では数名のミーム論者の著書とともに彼らが「ミーム」をどのように捉えているかをまとめました。 今回はもっと要約されたミームの定義…