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モコモコあるいはモヤモヤ

2026.05
[SIZE] 180mmx140mm(F0)
[MATERIAL] Ballpoint pen

私は悩み事があることが心地良いと感じている。何か考え事がある状態が私の日常であり、逆を言えばそれがないという状況が怖いと感じている。

モヤモヤとした不明瞭な不安感に圧し潰されそうになりながら、内側からモコモコと根拠の無い希望が湧き、そのバランスが私の精神を保っている。

側から見れば人生楽しんでるなって思われているのかもしれない。実際、もがいている毎日は楽しい。

楽しいが、楽しいが。

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なかなかにしゃらくせぇ

2026.05
[SIZE] 180mmx140mm(F0)
[MATERIAL] Ballpoint pen

東洲斎写楽作《大谷鬼次の奴江戸兵衛》から構図を模した作品。役者は中村仲蔵(なかむらなかぞう)。

”日本画”と言えば葛飾北斎作「富嶽三十六景 神奈川沖浪裏」に次ぐ有名な浮世絵「大谷鬼次の奴江戸兵衛」。

私は「富嶽三十六景 神奈川沖浪裏」に着想を得た作品《激浪の夜明け》を描いているが、今回も日本画浮世絵の有名どころから構図の着想を得た。というか意図的に”パクった”。

日本画の技術をベースとしたボールペン画家として、実に小賢しい。

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Fwunp

2026.05
[SIZE] 140mmx180mm(F0)
[MATERIAL] Ballpoint pen

Fwunp(英)=ボフン(日):クッションや枕などの柔らかいものに落ちたりぶつかる様を表すオノマトペ。

私事ではありますが、昨年第一子を授かりヒトというものを改めて身近に観察する機会を得た。

最近、膝立ちから後ろへ倒れる遊びをし出した。

1歳前後ともなると物事の道理を理解し始めるのか、その遊びは布団やクッションの上でしか行わない。フローリングや少し硬めのマットの上では自ら後ろに倒れる遊びを行わないのだ。

1950年代に心理学者ハリー・ハーロウが行った「アカゲザルの代理母実験」というものがある。詳しくは記さないが、子供のアカゲザルに針金で作った「針金製の母ザル」と、柔らかいタオル地を巻いた「布製の母ザル」の2種類を代理母として与えた実験である。

針金製の母ザル:ミルク(栄養)を出すことができる。(生理的欲求)
布製の母ザル:ミルクは出ないが、柔らかく抱き心地が良い。 (接触の欲求)

この条件のもとでアカゲザルの子供が「生理的欲求」と「接触の欲求」のどちらに愛着を抱くかという実験である。

端的に結果を言えば腹の減った時には「針金製の母ザル」へ寄っていくが、それ以外の時間はほとんど「布製の母ザル」にしがみついていたというものだ。

ヒトとサルを同一視するつもりはないが、コミュニケーションにおいて触感というものは生理的欲求と同じ次元かそれ以上に重要である気がする。

「親はなくとも子は育つ」という諺があるが、愛情や愛着というものが育まれる過程に私(親として)が存在していたいと感じた観察であった。

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焦燥

2026.05
[SIZE] 180mmx140mm(F0)
[MATERIAL] Ballpoint pen

思い描いた世界はあなたの思い通りだろうか、私の理想通りになっているだろうか。
否、世界は必ずしも思い通り理想通りにならないものだ。

但し、自己の理想を世界に振り撒くと同時に世界を自己の中へ取り込むことも可能である。

手を伸ばした、手の届く範囲の世界側を己の中へ落とし込み、解釈によって改変することは可能だ。

これは思い込みか、現実逃避か。少なからず人はそのようにして生きている。

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英雄は遅れてやってくる

2025.05
[SIZE] 297mmx212mm(額含)
[MATERIAL] Ballpoint pen , Silver leaf

「英雄(ヒーロー)は遅れてやってくる」というフレーズはよく聞く割に初出がよくわからない。

ネットで調べる限りではどうにもその元ネタに辿り着けないでいる。こんなにも有名なフレーズなのに誰がどこで言い始めたのかがわからない。

さらには自分自身がこのフレーズをどこでいつ知ったかすら見当もつかない。

それなのに、いつかの誰かがどこかで言っていたようなイメージだけは頭の片隅で残っている。

多くのヒーロや主役たちがこのフレーズを度々使ってきたために一種の”ヒーロー像”としての印象だけがこのフレーズに宿る。

ピンチになる前に助けてくれよと思うのだけれど、ヒーローたちはいつも弱者が痛めつけられ被害が出てからしか現れてくれない。それでも最後にヒーロたちは弱きを助け強きを挫いてくれる。

正義の光に落ちる影が悪なのだと上手いことを言う人もいるけれど、影が先立ち光差す時にはもう手遅れになってはいないのだろうか。

それでも理不尽な苦境に立たされた人々は、ヒーローが颯爽と現れて助けれくれはしまいかと待ち望んでいる。それが心の支えとなることもあるのだろう。

そういえば「白馬に乗った王子様」も遅れてやってくる印象があるなぁ。

「今は辛いこともあるけれど、きっと誰かが助けてくれる。」なんてのは他力本願に聞こえるかもしれないが、本願もなければ仏はやってこないだろう。

まだ見ぬ陰に恋焦がれている間は、「誰が言い始めたのか?」なんてその影を追うのは野暮なのかもしれない。

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ペンローズの三角形

2025.05
[SIZE] 224mmx224mm(額含)
[MATERIAL] Ballpoint pen , Silver leaf

「ペンローズの三角形」とは、1934年にスウェーデンの芸術家オスカー・ロイテルスバルトが考案し、それとは独立して1950年にライオネル・ペンローズ(精神医学者)とその息子のロジャー・ペンローズ(数理物理学者)が考案した不可能図形である。(Wikipedia「ペンローズの三角形」参照)

「不可能図形」は錯視の一種であり、3次元の投影図として解釈されるような2次元図形に見えるが、実際には視覚的に解釈されたような立体物として3次元上に再現が不可能な図形である。「ペンローズの三角形」は不可能図形の代表的なもののひとつ。


自分の描いた作品が鑑賞者にとってどのように知覚され解釈されているのかは私にとって強く興味のある鑑賞体験だ。

作品たちは作者たる私と鑑賞者の間で認知的錯誤を必ず生み出すだろう。同じ思考の方向性でひとつの作品を見ていてもその思考は完全には一致することなくぐるぐると螺旋を描く。それは時に堂々巡りの水掛け論のように見えることもあるだろうし、思考の深淵に潜り込んでいくような愉悦を感じてもらえることもあるかもしれない。

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太極両界円相鏡mini【陽】

2025.05
[SIZE] 122mmx122mm(額含)
[MATERIAL] Ballpoint pen , Silver leaf

《太極両界円相鏡【陽】》の小さいサイズの作品。
《太極両界円相鏡mini【陰】》の対となる作品。

ミームは宗教や思想についても語られます。この作品は、東洋思想的の影響を受けた文化圏における「真理」や「宇宙観」をテーマとしています。主には「太極(陰陽思想)」「両界曼荼羅(密教)」「円相(禅宗)」「神鏡(神道)」の4つの要素が入っており、これらそれぞれの思想に共通する、「表と裏」や「こちらとあちら」などといった、“極性の均衡”を描いたものです。東洋思想に共通する「ミーム」を抽出し、普遍的な宇宙観を見出そうとした作品です。《太極両界円相鏡【陰】》と対の作品となります。

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太極両界円相鏡mini【陰】

2025.05
[SIZE] 122mmx122mm(額含)
[MATERIAL] Ballpoint pen , Silver leaf

《太極両界円相鏡【陰】》の小さいサイズの作品。
《太極両界円相鏡mini【陽】》の対となる作品。

ミームは宗教や思想についても語られます。この作品は、東洋思想的の影響を受けた文化圏における「真理」や「宇宙観」をテーマとしています。主には「太極(陰陽思想)」「両界曼荼羅(密教)」「円相(禅宗)」「神鏡(神道)」の4つの要素が入っており、これらそれぞれの思想に共通する、「表と裏」や「こちらとあちら」などといった、“極性の均衡”を描いたものです。東洋思想に共通する「ミーム」を抽出し、普遍的な宇宙観を見出そうとした作品です。《太極両界円相鏡【陽】》と対の作品となります。

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展開する万華鏡-舟-

2025.01
[SIZE] 150mmx150mm
[MATERIAL] Ballpoint pen , Silver leaf

幾何学的に見える図柄は折り紙(舟)の展開図である。

作品シリーズ「展開する万華鏡」の解説

折り紙を解き広げて平面的な紙へと戻すと見える「折り紙の展開図」。

「折り紙」は日本の伝統文化のひとつとされるが、何も日本固有のものと言うわけではない。世界中の多くの地域にその文化特有の折り紙が存在し、古くから伝えられてきた。

とはいえ日本の「伝承折り紙(作者不明で古くから伝えられてきた折り紙)」の数は100個を超え、私の持っている「日本のおりがみ辞典(著:山口真)」では180種の「伝承折り紙」が紹介されている。その数だけでも日本の文化に深く広く根差していると言えるのかも知れない。

さて、このような「伝承折り紙」の展開図を描くことで人類の普遍的な文化の想起ができないだろうか。

世界中の地域で様々に発展してきた「折り紙」というものが1枚の紙に戻った時、二次元的で平面的な”ただの紙”に戻った時、積み上げられ折り上げられてきた文化・伝承といったものたちが独自性の皮を脱ぎ捨てて普遍的な人間の所作へと立ち返っていくような感覚を私は覚える。また同時に、折り目(展開図)から現れる美しい幾何学模様が文化・伝承の万華鏡のようにも見えた。

時代を重ねて人々は次の時代を生み出していく。それはひと時も同じ時空間に存在せず、常に移り変わっていく。

複雑に積み上げ組み上げられていく文化・伝承は、解きひらいて見えてくる人間の普遍的な部分の上に成り立っている。

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展開する万華鏡-蓮-

2025.01
[SIZE] 150mmx150mm
[MATERIAL] Ballpoint pen , Silver leaf

幾何学的に見える図柄は折り紙(蓮)の展開図である。

作品シリーズ「展開する万華鏡」の解説

折り紙を解き広げて平面的な紙へと戻すと見える「折り紙の展開図」。

「折り紙」は日本の伝統文化のひとつとされるが、何も日本固有のものと言うわけではない。世界中の多くの地域にその文化特有の折り紙が存在し、古くから伝えられてきた。

とはいえ日本の「伝承折り紙(作者不明で古くから伝えられてきた折り紙)」の数は100個を超え、私の持っている「日本のおりがみ辞典(著:山口真)」では180種の「伝承折り紙」が紹介されている。その数だけでも日本の文化に深く広く根差していると言えるのかも知れない。

さて、このような「伝承折り紙」の展開図を描くことで人類の普遍的な文化の想起ができないだろうか。

世界中の地域で様々に発展してきた「折り紙」というものが1枚の紙に戻った時、二次元的で平面的な”ただの紙”に戻った時、積み上げられ折り上げられてきた文化・伝承といったものたちが独自性の皮を脱ぎ捨てて普遍的な人間の所作へと立ち返っていくような感覚を私は覚える。また同時に、折り目(展開図)から現れる美しい幾何学模様が文化・伝承の万華鏡のようにも見えた。

時代を重ねて人々は次の時代を生み出していく。それはひと時も同じ時空間に存在せず、常に移り変わっていく。

複雑に積み上げ組み上げられていく文化・伝承は、解きひらいて見えてくる人間の普遍的な部分の上に成り立っている。