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手の鳴るほうへ

2020.07
[SIZE] 398mm×309mm
[MATERIAL] Ballpoint pen , Silver leaf

人々は何かに導かれることを望み、また同時にそれを拒絶する。未来は自分自信で切り開くものなのか、はたまた誰かや何かに決められてしまうものなのか。それらは俯瞰して見ればそのどちらとも捉えることができる。人々を導くのは社会構造が作り出すルールや暗黙の了解であり、その社会を構成するのは亜全体性を持つ小規模な集団で果ては個人なのだ。全体が部分を支配的に振舞う一方で部分は全体に対して多大な影響を与えている。それは私たち一人一人は導かれる者でありながら導き手にもなり得ると言うことだ。導かれているうちは盲目的にガムシャラにでもそこに向かい続けてみるのも悪くない。何かにたどり着いたとき、今度は自分自身が誰かを導く側となっているかもしれない。鬼さんこちら、手の鳴るほうへ。

——–制作メイキング動画——–