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英雄は遅れてやってくる

2025.05
[SIZE] 297mmx212mm(額含)
[MATERIAL] Ballpoint pen , Silver leaf

「英雄(ヒーロー)は遅れてやってくる」というフレーズはよく聞く割に初出がよくわからない。

ネットで調べる限りではどうにもその元ネタに辿り着けないでいる。こんなにも有名なフレーズなのに誰がどこで言い始めたのかがわからない。

さらには自分自身がこのフレーズをどこでいつ知ったかすら見当もつかない。

それなのに、いつかの誰かがどこかで言っていたようなイメージだけは頭の片隅で残っている。

多くのヒーロや主役たちがこのフレーズを度々使ってきたために一種の”ヒーロー像”としての印象だけがこのフレーズに宿る。

ピンチになる前に助けてくれよと思うのだけれど、ヒーローたちはいつも弱者が痛めつけられ被害が出てからしか現れてくれない。それでも最後にヒーロたちは弱きを助け強きを挫いてくれる。

正義の光に落ちる影が悪なのだと上手いことを言う人もいるけれど、影が先立ち光差す時にはもう手遅れになってはいないのだろうか。

それでも理不尽な苦境に立たされた人々は、ヒーローが颯爽と現れて助けれくれはしまいかと待ち望んでいる。それが心の支えとなることもあるのだろう。

そういえば「白馬に乗った王子様」も遅れてやってくる印象があるなぁ。

「今は辛いこともあるけれど、きっと誰かが助けてくれる。」なんてのは他力本願に聞こえるかもしれないが、本願もなければ仏はやってこないだろう。

まだ見ぬ陰に恋焦がれている間は、「誰が言い始めたのか?」なんてその影を追うのは野暮なのかもしれない。