
2026.05
[SIZE] 140mmx180mm(F0)
[MATERIAL] Ballpoint pen
Fwunp(英)=ボフン(日):クッションや枕などの柔らかいものに落ちたりぶつかる様を表すオノマトペ。
私事ではありますが、昨年第一子を授かりヒトというものを改めて身近に観察する機会を得た。
最近、膝立ちから後ろへ倒れる遊びをし出した。
1歳前後ともなると物事の道理を理解し始めるのか、その遊びは布団やクッションの上でしか行わない。フローリングや少し硬めのマットの上では自ら後ろに倒れる遊びを行わないのだ。
1950年代に心理学者ハリー・ハーロウが行った「アカゲザルの代理母実験」というものがある。詳しくは記さないが、子供のアカゲザルに針金で作った「針金製の母ザル」と、柔らかいタオル地を巻いた「布製の母ザル」の2種類を代理母として与えた実験である。
針金製の母ザル:ミルク(栄養)を出すことができる。(生理的欲求)
布製の母ザル:ミルクは出ないが、柔らかく抱き心地が良い。 (接触の欲求)
この条件のもとでアカゲザルの子供が「生理的欲求」と「接触の欲求」のどちらに愛着を抱くかという実験である。
端的に結果を言えば腹の減った時には「針金製の母ザル」へ寄っていくが、それ以外の時間はほとんど「布製の母ザル」にしがみついていたというものだ。
ヒトとサルを同一視するつもりはないが、コミュニケーションにおいて触感というものは生理的欲求と同じ次元かそれ以上に重要である気がする。
「親はなくとも子は育つ」という諺があるが、愛情や愛着というものが育まれる過程に私(親として)が存在していたいと感じた観察であった。