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BANDAIガシャポン「かめ」シリーズを雌雄判別してみる

 以前にSNSで大変話題になったダンゴムシのガシャポンシリーズから「かめ」が登場していました。2019年12月末の発売だったのですが、近所のスーパーでやっと発見したのでいっちょ回して来ました。

 「インドホシガメ」と「ギリシャリクガメ」の2種のカメにそれぞれアルビノ種があって全4種のラインナップ。「アルビノが出ませんように……」と心の中で祈りつつ出て来たのは普通のインドホシガメでした。(よかった。)

 こちらの「かめ」シリーズもダンゴムシと同じ500円ですが、ダンゴムシに比べてデティールが細かく観察しがいがあったので可能な限り雌雄判別して遊んでみました(笑)私のような素人がガシャポンのインドホシガメからその雌雄をどこまで観察できるのでしょうか。


目次
・開封レビュー手足を出すぞ!かめ、やっと立つ。こいつはオスなの?メスなの?
−雌雄判別1:背側の甲羅の形
−雌雄判別2:肛甲板の形
−雌雄判別3:尻尾の大きさ
・たぶんメスダンゴムシと並べてみた

開封レビュー

 ガシャポンから出て来たときはカプセルではなく丸まったカメがビニールに包まれて出て来ます。ですが、興奮のあまり速攻ビニールを開けてしまったのでカット。開封レビューとはなんだったのか(笑)



 おなか側にはカプセル状に近づけるためかカバーがついています。ロゴが刻印してありますね。このロゴもなかなか可愛い。背中側には「KAME」、おなか側には「かめ」とデザインされています。

 お腹のカバーを外すとそこから「かめ新聞」が出て来ます。内部の構造紹介とそれぞれのカメについて簡単に説明されています。


手足を出すぞ!

 丸まっている姿も十分に可愛いですね。それではいよいよ手足を出して立たせてみましょう。

 まずは前足をぐいっと引っ張り出します。が、カタイ。なかなか出てこない。つぶらな瞳で頑なに動こうとしない。怖がられて警戒されているのか?と思いつつ優しくグイグイやってると出て来ました。可動部分が折れるんじゃないかとヒヤヒヤします。

 次は首の部分です。

 こちらは簡単にニョキッと出て来ます。顔の部分は口を開くことができて、今にもキャベツとかをもしゃもしゃ食べそうな顔つきに。良い。可愛いぞお前。

 次は後ろ足。

 ぐぬぬ、グイグイ引っ張ってもなかなか出てこない。いろんな角度に力を入れてみるもののなかなか出てきません。強情な奴め。

 ごめん!足取れた!ちょっと焦りましたが、接合部分が取れただけのようです。折れてなくってよかった。せっかくなので足だけの状態でどの角度に力を入れたら曲がるのかいじってみると、どうやら関節部分がガチガチに固まっていたようで「カチッ」という音とともに動くようになりました。

 取れた接合部にもすんなり入ってくれて無事(?)両足と尻尾が出て来ました。


かめ、やっと立つ。

 ちょっと紆余曲折ありましたが、無事に手足を出すことができました。大きな甲羅を支える太めの手足がリクガメ特有のずっしりとした貫禄を醸し出しています。

 手に乗せるとこんな感じ。うむ、可愛い。

 お腹がわの甲羅や足の裏もデティールがあり、しっかりと塗装されていて仕上がりはとても綺麗です。個人的には500円の割にはけっこう良いクオリティだと思います。手足を出すのにちょっと苦労するので子供だと無理に力を入れてしまって壊してしまいそうですが、いちおう対象年齢は15才以上ってことなので力の入れ具合に気をつけさえすればなんとかなります。


こいつはオスなの?メスなの?

 で、気になったのがこのインドホシガメはオスなのかメスなのか。カメの雌雄の見分け方は様々あるようですが、基本的には排泄口の位置や尻尾の大きさ、そして甲羅の形で判別できるようです。

 このガシャポンのカメでは残念ながら排泄口までは再現されていないようなので、クオリティの高い甲羅の形で判別してみようと思います。結論としては”おそらくメス”だろうと思われます。その判別理由をひとつひとつ観察してみましょう。

雌雄判別1:背側の甲羅の形

 インドホシガメの雌雄の見分け方でわかりやすいのが背側の甲羅が丸っこいのがメス、細長いのがオスということだそうで、見た感じ丸っこいのでどうやらメスの特徴があるようです。

雌雄判別2:肛甲板の形

 腹側の甲羅の一番後方にある甲羅部分が「肛甲板(こうこうばん)」。この甲羅の尻尾部分の形がV字ならメス、U字ならオスだそうです。ガシャポンのインドホシガメを観察してみると、尻尾の付け根あたりが狭くなっているのでおそらく”V字型”。ということで肛甲板の形からもメスの特徴を感じさせます。

雌雄判別3:尻尾の大きさ

 最大の判別ポイントは尻尾の大きさです。カメは基本的にオスの尻尾の方が大きいです。尻尾の大きさでの判別にはこのガシャポンのモデルが成体なのか否かによって左右されますが、肛甲板の成長具合を見るに成体をモデルにしたのではないかと思われます。

 インドホシガメの成体のオスの場合、尻尾の大きさが甲羅からハミ出さんばかりの大きさになります。よって、このガシャポン個体の尻尾の大きさを見るにメスの特徴である小さな尻尾かと思われます。


たぶんメス

1:背側の甲羅の形が丸っこい
2:肛甲板の形がV字
3:尻尾が小さい


 以上3つの雌雄判別方法からこのガシャポンのモデルとなったインドホシガメの個体はメスであったのではないかと推察します。
 しかしながら、私は本物のインドリクガメを飼ったことも見たことがありませんし、BANDAI公式のwebサイトにも雌雄の記載はないので正確なことはわかりません。ネットで調べた情報と目の前にあるガシャポンのインドホシガメを比べて見た結果なので、カメに詳し方はぜひこの見解についてご意見ください(笑)


ダンゴムシと並べてみた

 BANDAIダンゴムシシリーズのカメバージョンということなので、ダンゴムシのガシャポンと並べてみました。

ダンゴムシでけぇ。

コガネムシもでけぇ。

 ダンゴムシは苦手な方も多いようで、ガシャポンのオモチャとは言え足がたくさんある”裏側”は苦手な方にとっては恐怖の造形です。対してカメはけっこう可愛く観察できる造形ではないでしょうか。

 せっかくなんでもう一種類の「ギリシャリクガメ」も欲しいところですが、アルビノが要らないんだよなぁ…。カメのアルビノってちょっと黄色っぽいんですが、ガシャポンのは真っ白けっけ。普通のカメのカラーリングがクオリティ高い分、アルビノはなんだか手抜き感があってあまり魅力を感じない私。どうせならクリア素材とかにして中の構造が見えればよかったのに。

 と、そんな感じで動物系のガシャポンはクオリティが高いと観察しがいがあるのかもしれません。製造時の造形師さんがどのように観察していたのか、設計士さんがどうやって関節を動かそうとしていたのか。たかがガシャポン、されどガシャポン。500円という販売価格の枠の中で作られていると思って見ると、そこに職人魂を感じずにはいられません。


参考にしたwebサイト
BANDAI「いきもの大図鑑」
カメの雌雄鑑別と繁殖|驚くべきシステム!
ホシガメの雌雄判別
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